リハビリテーションについて
リハビリテーションとは、障害を持った方が、残存機能を最大限に発揮し、地域社会の中で最大にQOL(生活の質)を高めるための活動です。直接的に怪我や病気を治すことが主体ではなく、それによって生じる「障害(身体に限らず)」をいかに取り除き、患者さんやご家族が希望される生活を送るために援助していくことが使命であると考えております。 当院は急性期~回復期の病院であり、主に救命救急治療を終えた方、手術をされた方などに、合併症予防を目的として早期から介入し、身体機能の回復を図り、より早期からの生活機能障害の改善が図れるよう努めております。
運動器リハビリテーション(I)、脳血管疾患等リハビリテーション(II)
手・足の骨折や肩・腰の痛み、脳卒中の患者様に対して、機能訓練、機能回復訓練を行っています。関節が固くなっている方への関節可動域訓練、整容動作や更衣動作、歩行訓練やバランス訓練、日常生活動作訓練など、理学療法士・作業療法士が訓練を行っております。
物理療法として患者さんに合わせて牽引療法や低周波療法、温熱療法も行っております。
対象となる主な症状
- 肩が痛い、上がらない
- 手足がしびれる
- 腰が痛い
- 歩くと膝が痛む
- けがで体がよく動かない
- 体を動かすと痛みがはしる
- 手術後のリハビリテーションなど
トラックタイザー(電動自動間歇牽引装置)
牽引療法の効果
牽引療法には、腰椎牽引と頚椎牽引があります。
牽引療法は、頚椎症、椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、筋肉の過度の緊張から来る痛みといった症状に効果があるといわれています。特に、手足のしびれを伴う頚椎・腰椎の神経圧迫症状には効果を期待できます。
ただし、物理的な刺激を与えるため、急性期の症状に用いる場合は注意が必要です。
腰椎牽引の治療時間は1回15分、頚椎牽引の治療時間は1回10分です。
ポラリスカイネ(低周波治療器)
低周波治療器の効果
筋肉が緊張して硬くなると、血行が悪くなります。血行が悪くなると、全身に酸素や栄養が行き渡らなくなり、筋肉には疲労物質がたまります。さらに、酸素不足により筋肉から痛み物質が放出され、痛みやコリが生じるようになるのです。これが肩こりや腰まわりの痛みを引き起こす原因のひとつです。低周波治療器を使ってからだの外から電気の刺激を与えると、筋肉の収縮・弛緩が起こります。この筋ポンプ作用で血行が促され、筋肉疲労を緩和することができるのです。